頭頸部原発髄外性形質細胞腫の3症例
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概要
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髄外性形質細胞腫は比較的まれな腫瘍だが,頭頸部に発生することが多い。今回われわれは進展度の違いから異なる治療法を選択した頭頸部原発髄外性形質細胞腫の3症例を経験したので報告する。症例1は68歳の男性で右鼻腔原発形質細胞腫に対し腫瘍切除術を行い,術後にLinac X線照射50Gyを行った。症例2は64歳,男性で両側篩骨洞原発形質細胞腫であった。画像所見より手術での完全切除は困難と考え,Linac X線照射50Gyを行った。症例3は71歳の男性で右口蓋扁桃拡大切除術を行い,形質細胞腫の病理診断であった。十分な切除の安全域という病理診断のため,追加治療は行わなかった。治療後36~48か月経過したが局所再発,多発性骨髄腫への移行は認めていない。