窒素施肥量がチャ品種・系統の新芽中のカテキン類含有率に及ぼす影響
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概要
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年間窒素施肥量20kg/10a,40kg/10a,60kg/10aの条件下でチャ6品種・8系統を栽培し,一番茶期および二番茶期の新芽のEC,EGC,ECG,EGCGの含有率を調べた。各カテキン類の含有率について,品種・系統,窒素施肥水準,年次を要因とする三元配置分散分析を行った結果,一番茶期の新芽の4種のカテキン類の含有率について,品種・系統間,窒素施肥水準間,年次間で,1%水準で有意差が認められた。一番茶期の新芽においては窒素施肥量を減らすとカテキン類含有率が増加する傾向が認められ,特に20kg/10aでは含有率が高い値を示した。二番茶期のカテキン類の含有率は一番茶期と比べ高い傾向にあったが,品種・系統間差や窒素施肥水準間差は一番茶期の方が大きかった。品種・系統と窒素施肥水準の交互作用は一番茶期,二番茶期とも4種のカテキン類含有率において認められず,窒素施肥水準を削減した場合のカテキン類含有率が増加することについて供試14品種・系統間で差は認められなかった。
著者
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松永 明子
独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 野菜茶業研究所
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根角 厚司
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
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根角 厚司
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
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佐波 哲次
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
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松永 明子
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
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