チャ輪斑病菌のQoI剤感受性検定法
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概要
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ストロビルリン系薬剤(QoI剤)は、Pestalotiopsis longiseta(Spegazzini)Dai et Kobayashiによるチャ輪斑病に対して治療効果を有し、優れた防除効果を示すことから基幹防除薬剤として広く普及している。一方、多くの植物病原菌でQoI剤に対する感受性が低下した耐性菌が出現し、QoI剤の効力低下を招いている。チャ輪斑病菌でも2008年に鹿児島県で耐性菌の出現が確認された。現在のところ、耐性菌の分布は鹿児島県および静岡県の一部地域に限られているが、他の地域でもQoI剤の使用を続ける限りは常に耐性菌出現のリスクがつきまとう。耐性菌はひとたび蔓延してしまうと撲滅は困難である。チャ輪斑病菌のQoI剤感受性について多くの研究者が共通の方法でモニタリングを実施できるよう、検定法をとりまとめてここに公開することとした。
著者
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園田 亮一
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所
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山田 憲吾
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
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吉田 克志*
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
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園田 亮一
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所