疫学調査に基づいた<I>Campylobacter jejuni</I>感染における感染-発症割合の推定
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概要
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水道水を介した水系感染症による健康影響を表す指標として,障害調整生存年数(Disability Adjusted Life Years: DALYs)に着目し,<I>Campylobacter jejuni</I>を対象として,その評価値に最も影響を与える因子である感染-発症割合を,血清疫学調査に基づいて推定した。まず血清疫学調査で得られた血清抗体価データに対して,既往研究の医学データ,統計学的手法を用いて感染者を判定する陽性カットオフ値を設定し,一般集団における感染者割合を求めた。その結果,7.9~35.0%(医学データ),12.1~13.6%(統計学的手法)と推定された。最終的に<I>C. jejuni</I>分離報告数に基づいて推定した発症者数から<I>C. jejuni</I>感染による感染-発症割合を求めた結果,12.1~53.8%(医学データ),31.3~35.1%(統計学的手法)と評価された。
著者
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大河内 由美子
国立環境研究所
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大河内 由美子
京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻
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伊藤 禎彦
京都大学大学院
-
浅田 安廣
京都大学大学院工学研究科
-
大河内 由美子
京都大学大学院地球環境学堂
-
伊藤 禎彦
京都大学大学院地球環境学堂
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