大井人工干潟(京浜運河・東京湾)周辺の環境変動と二枚貝の生残:とくに溶存酸素濃度と底泥硫化物に着目して
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概要
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東京湾にある京浜運河は夏期に貧酸素水塊が卓越し,底泥中には硫化水素が発生する環境劣悪な水域である。この京浜運河に位置する大井干潟において,2010・11年の春~秋に二枚貝(アサリ,シオフキ,ホンビノスガイ,ハマグリ)のケージ飼育実験をおこない,貝の生残を調べた。これと併行し,貝の生残を左右する可能性のある環境因子(水温・塩分・底質・溶存酸素・硫化物など)についてのモニターも行なった。両年とも夏場に貝の斃死が生じたが,いずれの貝の場合もその生残とそれぞれの環境因子の変動の間に明瞭な関係を認めることは出来なかった。
著者
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牧 秀明
国立環境研
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中村 泰男
国立環境研究所
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小泉 知義
日本ミクニヤ株式会社
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牧 秀明
国立環境研究所地域環境研究センター
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金谷 弦
国立環境研究所地域環境研究センター
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中村 泰男
国立環境研究所地域環境研究センター
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小泉 知義
日本ミクニヤ
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