血漿11-Deoxycorticosterone (DOC) のRadioimmunoassay (第一報):-測定法ならびに正常者および各種高血圧症患者における成績-
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概要
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Scphadex LH-20と純水とを使用したliquid-gel revcrsed-phase partition systemを用いて血漿DOCを分離することにより, 感度が高く, 再現性に富み, 簡便な血漿DOCのradioimmunoassayを開発した.本法による正常男子22例, 女子10例, 計32例の平均値は9.0±4.2ng/100ml (Mean±SD) であつた.Cushing症候群患者17例 (副腎過形成10例, 副腎腺腫6例, 異所性ACTH症候群1例) 中13例で血漿DOCは高値を示し, その平均値は27.7±10.4ng/100ml (Mean±SD) であつた.副腎過形成群の血漿DOCの平均値は, 副腎腺腫群よりやや高値であつた (P<0.02).原発性アルドステロン症9例中6例では, 血漿DOCが高値を示した.17α-hydroxylase欠損症2例では, 血漿DOCは著明な高値を示した.本態性高血圧症26例中10例では, 血漿DOCはやや高値を示し, その平均は14.4±6.6ng/100ml (Mean±SD) と正常者より増加していた (P<0.01).
- 日本内分泌学会の論文
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