子宮内膜細胞のDNA合成に対するEstrogen, Progesteroneの律速作用とその機構に関する研究
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概要
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estrogen, progesteroneの標的細胞のDNA合成への影響を観察し, これらの作用機構を検討した.estrogenは作用の初期にすでに子宮内膜上皮細胞のDNA合成のinitiationを行い18時間前後にthymidine kinase活性上昇をみとめ24時間後にDNA合成期へ移行させる.progesteroneは内膜上皮細胞のDNA合成を強く抑制する.その機構は, DNA合成を律速する蛋白質の作用との共軛により作用が発現する.そしてその蛋白質は細胞の機能分化に必須の生物作用をもつものと推測され, この蛋白の合成或いはprogesteroneとの作用共軛の場でadrenalineが関与することを認めた.
- 日本内分泌学会の論文
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