産科婦人科領域に於ける血漿コーチゾールに関する研究
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概要
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cortisolは大部分が血中において血漿蛋白と結合している.現在まで数多くの血漿cortisol値の報告がなされているが, その値は各学者により異なり, 正確な定量の困難陛を示唆する.近年isotopeをラベルし, 血漿cortisol測定への導入がなされており, 著者はMurphy法変法を採用しGel filtration法とsilicateの1種であるLloyd's reagentを用いて行う方法とを実施し, その測定値を比較検討した.<BR>cortisol値はGel舳rationでは1) 正常婦人 : 7.74±3.04μg/dl2) 入院中婦人 : 11.50±3.68μg/dl3) 妊娠末期 : 29.68±5.96μg/dl4) 合成ACTH投与前 : 9.69±1.43μg/dl投与後30分 : 14.56±1.47μg/dl投与後60分 : 22.02±3.53μg/dl5) 正常分娩時母体血 : 34.99±11B1μg/dl腋帯血 : 42.64±8.60μg/dlであつた.またLloyd's reagent使用法でのcortisol値は1) 正常婦人11.21±2.15μg/d12) 入院中婦人17.67±2.90μg/dl3) 正常分娩時母体血 : 39.67±12.00μg/dl腰帯血 : 17.40±6.37μg/dlであり, 正常分娩時の膀帯血の値を除くとLloyd's reagentによる値>Gel filtration値という結果が現われた.
- 日本内分泌学会の論文
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