膝窩動脈瘤手術症例の臨床検討
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概要
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膝窩動脈瘤14例16肢を経験した。初発症状は急性下肢虚血(ALI)が10肢と最も多く,同時期に扱ったALIの10.5%を占めていた。慢性閉塞も含めた下肢虚血は12肢であった。術式は,瘤の占拠部位と血栓閉塞の有無により内側あるいは後方到達法を選択し,3肢で瘤空置・バイパス術を,それ以外では瘤切除・置換術を行った。術式間で治療効果に差を認めなかった。ALIに対しては透視下で選択的にFogartyカテーテル血栓除去術を施行した。足部壊死や切断に至った症例は認めなかった。
著者
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佐藤 尚司
東宝塚さとう病院
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渋谷 卓
大阪府立成人病センター心臓血管外科(血管外科)
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黒瀬 公啓
大阪府立成人病センター心臓血管外科(血管外科)
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江戸川 誠司
大阪府立成人病センター心臓血管外科(血管外科)
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