下顎中切歯の左右側の鑑別について
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概要
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モアレ縞等高線を応用して, 下顎中切歯の歯根の形態を観察し, これを隣接面の歯頸線湾曲の高さとの関係について検討した.その結果, 隣接面の根面形態が縦隆線か, 平坦か, 縦溝 (浅いもの) のもので歯頸線湾曲が高く, その反対側の隣接面の根面形態が縦隆線 (低いもの) か, 縦溝 (深いもの) のもので歯頸線湾曲が低いものは, 約80%であり, 根面形態よりみた近遠心側と歯頸線湾曲よりみた近遠心側の鑑別の一致率は高い.したがって, 演者らの方法は, 下顎中切歯の左右側の鑑別に大いに役立つものと思われる。
- 昭和大学・昭和歯学会の論文
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