利用データにもとづく廃棄雑誌の選択方法
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概要
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図書館において, 新たに入ってくる書籍の保管スペースは, 一般に, 古い必要性の少ない書籍の廃棄処置, あるいは, マイクロ化処置等によって再生される。処置される書籍の選択は, 書籍の利用頻度の予測, 情報の性質, 占有スペースを考慮して決められている。本稿では, 雑誌を対象書籍として, その利用データから, 廃棄処理の順位を, コンピュータによって決める方法について述べる。この方法の基本的思想は, 廃棄処置による損失を最小にすることである。その結果, 廃棄の最小単位を各雑誌の1年分としたとき, 廃棄の順位は, 各雑誌単位 (1年分の雑誌) の持つ"その占有スペース当たりの現在から無限の将来にわたる利用価値 (現在価値換算)"の小さな順となる。もし, 各雑誌の1件の利用の価値を同等とみるならば, 廃棄順位は"占有スペース当たりの現在から将来にわたる利用件数 (現在価値換算)"の小さな順となる。
- 独立行政法人 科学技術振興機構の論文
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