サンプル数の少ないブラッドフォード曲線の信頼性
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概要
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1976〜78年の3年間に,日本原子力研究所職員によって発表された1,300件の論文に引用された雑誌805誌,引用数7,726件を母集団として,母集団より少ない数のサンプルを,重複を許さずに,無作為に抽出した場合のブラッドフォード曲線の期待値を,確率計算によって求めた。そして,サンプル中の重要雑誌が,母集団中で占める引用数の割合の期待値は,サンプル数の減少とともに小さくなることが確認された。従って,ブラッドフォード曲線によって雑誌選定を行う場合,サンプル数の少ないデータでは,母集団における引用数の上位と下位の雑誌を間違る確率が大きくなり,雑誌選定を誤まる可能性が大きくなることを確認した。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 1982-09-01
著者
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