延焼リスク低減のための地域防災力の内発的向上方策に関する考察
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概要
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家屋の火災危険性は,自宅の出火リスクと他の家屋からの延焼被災リスクとに大別できる.このうち,自宅出火リスクの低減には自身の心がけが根源的に重要となるが,延焼被災リスクの低減には周辺世帯の十分な心がけが伴い初めて達成されるものである.このような延焼被災リスクの特徴を十分に認識している個人ならば,自身のみならず周辺世帯の心がけを喚起するような働きかけを行う動機付けを持つはずである.本研究では,このような地域住民による内発的な働きかけ行動に着目し,それを介した延焼被災リスクへの心がけの伝播,すなわち「火災危険性低減のための地域防災力の内発的向上」のための方策について考察する.
著者
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及川 康
群馬大学大学院工学研究科
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片田 敏孝
群馬大学大学院
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渡邉 寛
株式会社アイ・ディー・エー 社会技術研究所
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SRIPRAMAI Keerati
株式会社アイ・ディー・エー 社会技術研究所
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及川 康
群馬大学大学院 広域首都圏防災研究センター
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片田 敏孝
群馬大学大学院 広域首都圏防災研究センター
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