高圧装置および結晶性高分子固体の<I>P-V-T</I>関係
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概要
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圧力と気体,圧力と化学反応といえば,われわれにはすでになじみが深い。しかし圧力と固体というと,少なくともわれわれ高分子屋にとってはまだなじみがうすく,簡単にはいかないように思われる。これを解決する方法は,まず圧力を確実に発生させることのできる測定装置をつくることである。温度ももちろんいままで以上に重要な役割を演ずる。以上が完成すれば,<I>P</I>と<I>T</I>とを変数として,われわれは高分子固体の物性に深く立入った研究を開始することができる-<I>V</I>の測定, 相転移( 結晶化, 融解) , ガラス化現象, 輸送現象( 拡散,熱伝導,音速),誘電率,各種の吸収スペクトル,Kerr効果,X線回折,NMR,電導度などなど。なかでも最も素朴な疑問の一つは,圧力によって高分子固体の体積がどのように縮むか-状態方程式-であろう。
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