一般病棟に勤務する看護師の終末期がん患者の家族支援内容
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概要
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【目 的】 一般病棟に勤務する看護師による終末期がん患者の家族への支援内容を明らかにすること. 【対象と方法】 倫理審査委員会の承認を得て, A病院の一般病棟に勤務する看護師で, がん看護従事年数が通算3年以上の者を対象に, 半構成的面接によりデータ収集し, 質的帰納的方法を用いて分析した. 【結 果】 対象は19名で, がん看護従事年数は3-20年であった. 分析の結果, 5コアカテゴリーである『家族支援の前提となる経験知や知識技術』『家族支援を行う上での信頼関係の形成』『家族成員及び家族内の状況把握と問題の明確化』『家族を全人的に捉えた実践』『実践の自己評価』が構成された. 【結 語】 看護師は終末期がん患者の家族支援において, 経験などから家族支援の意味づけや, よりよい看護支援への動機づけを行っていた. このことから, 自己の看護を振り返る機会を増やすことで, 家族支援の実践の向上に繋げられる可能性が示唆された.
著者
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神田 清子
群馬大学大学院医学系研究科
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瀬山 留加
群馬大学 大学院医学系研究科
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瀬山 留加
群馬大学医学部附属病院 看護部
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北田 陽子
群馬大学医学部附属病院看護部
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武居 明美
群馬大学大学院保健学研究科
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瀬山 留加
東京慈恵会医科大学医学部看護学科
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高井 ゆかり
群馬大学大学院保健学研究科
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神田 清子
群馬大学大学院保健学研究科看護学講座
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高井 ゆかり
群馬大学大学院保健学研究科看護学講座
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武居 明美
群馬大学大学院保健学研究科看護学講座
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北田 陽子
群馬大学医学部附属病院
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神田 清子
群馬大学大学院保健学研究科
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