押出成形における最近の進歩
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概要
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バレルの加熱を電熱により,また冷却を圧縮空気で行なう近代的な単軸スクリュー押出機の原形は1939 年西ドイツのTroester 社によって開発されたといわれる。それ以来30 年を経過する間にスクリュー長は長くなり, 高速回転,大馬力化によって押出機の押出量は飛躍的に増大した。液体輸送用ポンプとして利用される機構はすべてプラスチックの押出用に用いられる可能性を有しており,先人達は種々の試みをなしてきたが,今のところ実用化されている連続押出機は単軸もしくは多軸のスクリューを有するスクリュー押出機のみである。スクリュー押出機はいわゆる押出成形に使用されるのみならず,射出成形,ブロー成形, カレンダー成形など熱可塑性樹脂成形全般の予備可塑化用に広く用いられている。1952 年Simonds らはその著書Extrusion of Plastics ,Rubber and Metalsの中で“押出はまだScienceとはいいがたい”と述べているが, 今や押出は実用的発展のみならず理論的にもめざましい進展を遂げた。
- 社団法人 高分子学会の論文