高分子の中性子散乱
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
物質について,ミクロの分子レベルで調べるには,X線,赤外線などの波をあてたり,電子,中性子などの粒子をあててみる。もし分子とかかわりあいができると, 方向がそれたり, 波長とかエネルギーが変わったり, あるいは吸収されたりする。そこで,あてたものがどのように変わったかを調べると,分子の様子を探ることができる。この解説では,中性子を高分子にあててみると,なにを探りだせるかについて述べる。いまのところ,ポリエチレンの中性子散乱がもっとも詳く調べられているので, これを研究例にして解説する。この方法は,結晶領域に限らず,非晶領域について調べるのにも,かなり役立つようになることが期待できる。
- 社団法人 高分子学会の論文
著者
関連論文
- 高分子結晶の格子振動
- 遠赤外吸収スペクトル (400-10cm-1) の化学への応用
- 蛋白質主鎖の立体構造と赤外吸収(基研短期研究会報告「生体高分子の核状態と電子状態」)
- 生体高分子と合成高分子はどこが違うか : -構造の見地より-
- 高分子の中性子散乱
- コポリマーの分子構造と赤外吸収
- 高分子構造
- 高分子のヘリックス構造と赤外吸収