小麦胚芽の便秘症の成人の腸内細菌叢に及ぼす影響
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概要
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著者らは,便秘症のヒト15名を対象にし,小麦胚芽投与前,投与中,投与終了後における腸内細菌叢の変動および便秘症に対する効果を調べたところ次のような成績を得た。1. 投与前における便秘症の腸内細菌叢は,Lactobacillusが低いことを除き,一般健康成人の正常細菌叢と何ら変わらなかつた。2. 投与中においてLactobacillusとBifidobacteriumが増加し,他の5菌種が減少する傾向が認められた。3. 大便内のpH,水分およびEhの変化は,投与前においてpHは健康便に比べるとやや高く,水分は10∼20%少なく,Ehはほとんど差がなかつた。投与中においてはpHおよび水分は健康便に復し,Ehは正の側へ移行する傾向がみられた。4. 投与終了後における腸内細菌叢は,すべて投与前の値に復した。またpHとEhも投与前の数値に復しており,水分量はほとんど投与中と変化なかつたが,一部の例で投与前の数値に復した。
著者
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