歯科用エアータービンエンジン使用による切削粉塵に関する衛生学的研究追補
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概要
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歯科用エァータービンによつて歯を切削した際の切削粉塵が, 診療室の環境汚染を大とすることについては従来2〜3の人々によつて検討されてきた。吾々は今回A. T. E. による切削粉塵の飛散浮遊する粉塵の大きさ, 経時的および距離による減少率等について知見を追加するための実験を行なつた。<BR>1. 切削点より近い位置に多く飛散しており, 切削点の直前方及び歯科医師の診療位置に最高濃度があり, その値は30秒の歯の切削直後空気1ml中975個であつた。<BR>2. 粉塵は時間とともに落下するが, 静穏な状態でも切削前値に戻るには15〜25分を要する。<BR>3. 粉塵の粒度分布は2〜20μの間にあり5μ以下が半数を占める。<BR>4. 切削点より距離が遠くなるに従って, 大きな粒子は減少し, 次第に微細粒子が残留する。
- 有限責任中間法人 日本口腔衛生学会の論文
著者
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桜庭 幸夫
日本大学歯学部衛生学教室
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桜庭 幸夫
Depertment of Hygiene and Dental Public Health Nihon University School of Dentistry
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馬越 章夫
日本大学大学院歯学部衛生学教室
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岡田 治夫
日本大学大学院歯学部衛生学教室
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森本 基
日本大学大学院歯学部衛生学教室
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木所 正直
日本大学大学院歯学部衛生学教室
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