ゴムのウェット摩擦係数の温度依存性
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概要
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ゴムの摩擦係数の温度依存性について検討した. 試験機として British Pendulum Tester を用い, 路面温度を一定とする装置を取付け, ウェット摩擦係数の温度依存性を計測した. 試料は乗用車用タイヤト レッドとしてはん用される, スチレン含量の異なる乳化重合SBRを用いた.その結果, SBRはスチレン含量が異なると最大の摩擦係数を示す温度が異なる. 測定温度-Tg という尺度で温度軸を換算すると, 各SBRの摩擦係数の温度依存性曲線は, カーボン配合量ごとに一本のマスターカーブに重ね合わせることができる. 各SBRの粘弾性も同じ尺度によって一本のマスターカーブに重ね合わせられることから, 摩擦係数は粘弾性支配現象であることが示唆された.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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山口 洋一
横浜ゴム(株)タイヤ技術本部材料配合研究室
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山口 洋一
横浜ゴム株式会社タイヤ技術本部
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河上 伸二
横浜ゴム(株)タイヤ材料研究開発室
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平川 弘
横浜ゴム(株)タイヤ材料研究開発室
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河上 伸二
横浜ゴム(株)