気温の違いが茶新芽の形質及び成分含有率に及ぼす影響
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概要
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気温の違いが茶新芽の形質及び成分含有率に及ぼす影響について検討した。まず,温室での1年生茶樹を用いた試験及び成木園のビニールハウスにおける試験で,秋から春まで加温した区と対照の無加温露地区の一番茶新芽を比較した。品種は‘やぶきた’で,平均気温は加温区が16℃〜19℃,露地区は9℃〜12℃であった。なお,最終整枝は露地区が10月中旬〜11月上旬,加温区は1月上旬〜1月中旬に行った。その結果,加温区は露地区より全新芽数が少なく全新芽重が小さかった。また,新芽が不揃いであり,カテキン類含有率が高く全窒素含有率が低い傾向にあった。次に,‘やぶきた’の1年生茶樹を用いて,温室加温区と無加温露地区で年間の気温の違いによる影響を調べた。各茶期ごとに生育する新芽を採取し,形質調査及び成分分析を行った。1年間の平均気温は,加温区が22℃〜23℃で露地区は16℃〜17℃であった。その結果,加温区が露地区より摘芽回数が多く,年間の1株当り全新芽重が大きかった。また,期間終了時の樹高・幹直径・地上部重量で加温区が大きい傾向にあった。
著者
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阿南 豊正
(独)農研機構野菜茶業研究所
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田村 保晃
(独)農研機構野菜茶業研究所
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阿南 豊正
(独)農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所
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山口 優一
(独)農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所
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田村 保晃
(独)農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所
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水上 祐造
(独)農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所
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澤井 祐典
(独)農業・食品産業技術総合研究機構本部
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山口 優一
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
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