過熱水蒸気や加湿熱風を利用した殺青機の開発
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概要
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過熱水蒸気や加湿熱風を加熱媒体として加えた茶殺青装置を開発し,製茶特性及び荒茶品質について調査した。(1) 従来の釜炒り茶製造法に比べ,処理能力が向上し,品質管理を可能とする殺青機の仕様を構築した。(2) 新殺青機により,釜炒り茶風の茶だけでなく普通煎茶や深蒸し茶まで多様な蒸し度に対応できた。(3) 開発した殺青機により処理された茶葉は殺青中に重量減がみられた。(4) 釜炒り香味発揚の程度には生葉投入量の影響が大きく,殺青胴壁面と直接加熱される茶葉の接触機会が影響を及ぼすと考えられた。(5) 開発した殺青機により処理された茶葉は夏茶臭等の不快臭の軽減効果がみられた。
著者
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眞正 清司
鹿児島県農業開発総合センター茶業部
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佐藤 昭一
鹿児島県農業開発総合センター茶業部
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入来 浩幸
鹿児島県農業開発総合センター茶業部
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浅井 淳也
鹿児島県農業開発総合センター茶業部
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菅沼 宏文
カワサキ機工株式会社
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柴田 努
カワサキ機工株式会社