大海袋内を窒素ガス置換する荒茶貯蔵法
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概要
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荒茶の簡易かつ低コストな貯蔵法として,大海袋のまま保管する貯蔵法を開発した。(1)密閉できる容器に,荒茶を大海袋のまま収容し,容器内に連続的に窒素ガスを流入することで,大海袋内の酸素を窒素に置換できる。(2)容器内への窒素ガス流量が,時間当たり容器容積程度で,容器内圧力が0.01MPa以上であれば,10時間以内に大海袋内の酸素濃度は1%以下になる。また有圧下であるため,外気の侵入が抑えられる。(3)大海袋内の酸素濃度は,容器内圧力を有圧下にすることで,6ヶ月間1%以下を維持した。(4)本貯蔵法による6ヶ月保管後の荒茶品質は,従来のアルミ多層フィルムの茶袋に移し替え,窒素ガス置換された荒茶と同等であった。
- 日本茶業技術協会の論文
著者
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眞正 清司
鹿児島県農業開発総合センター茶業部
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佐藤 昭一
鹿児島県農業開発総合センター茶業部
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入来 浩幸
鹿児島県農業開発総合センター茶業部
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浅井 淳也
鹿児島県農業開発総合センター茶業部
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今田 隆弘
株式会社前川製作所
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西村 伸一
株式会社前川製作所