可塑剤を抽出除去した塩化ビニルフィルムの熱劣化
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概要
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市販の農業用PVCフィルムをエーテル抽出して可塑剤をとり去った試料 (安定剤をふくむ) を, 100〜160°Cで空気中および約0.05mmHgの真空中で加熱した. 重量変化, 分光透過率, ニトロベンゼンに対する不溶解物量と可溶物の極限粘度を測定した.真空中加熱試料のみに芳香族特有の赤外吸収を生ずることが認められた. weatherometer 光劣化は真空中ではほとんど起らなかったが, 熱劣化は起る. weatherometer 光劣化では酸化が重要な役割を持ち, 熱劣化では脱塩酸が重要な役割を演ずるのであろう.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
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