ゴムのオゾンき裂の機構 : 理論
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ゴムのオゾンき裂機構の数式化を試みた. オゾニドの分解過程にエネルギー状態の応力依存性を導入し統計的処理をおこなってき裂部において選択的に切断反応がおこることをあきらかにした.すなわちき裂部と非き裂部の切断確率の比は次式となる.1+(n1/2•τ"/√2π•t)ここでnはき裂の大きさ, τは緩和時間, tが観測時間である. この式よりき裂が生成する理由(n1/2), オゾン濃度によりき裂の形状がかわる理由(t), および軟化剤の効果 (τ") がただちに理解できた.またき裂発生までの時間の数式化もおこない, いわゆるき裂生成の臨界応力というものが低応力または低オゾン濃度の場合におけるき裂時間の急激な増加による実験誤差にすぎないと考えられることを示した.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
関連論文
- ブチルゴムの熱処理
- ゴム技術者のための入門講座〔III〕わかりやすいゴムの物性(10) : 電気物性
- ゴム配合における二次式近似によるデータ処理方法の検討 : ゴム配合最適化計画の研究 (第1報)
- 実用ゴムの電気性能
- ゴムのオゾンき裂の機構 : 理論
- ゴムのオゾンき裂の機構-実験-
- 加硫ゴムの衝撃試験結果のパルス応答試験法による解析
- ゴムのせん断弾性係数とその測り方