EPDMと他種ポリマーブレンド物の加硫
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概要
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EPDMと一般用ゴムをブレンドするとイオウ-有機促進剤では一般に物性が低下するといわれているが, 筆者等はイオウ-有機促進剤を用い物性を低下させることなく機械的性質を改善すべく純ゴム配合について検討した. イオウ量1.5PHRでは市販されている促進剤で物性を改善することは極めて困難であるが, イオウ量増加により物性がすぐれた興味ある特性を見出した. 特にEPDM50部以上BR50部以下のブレンド比になるとイオウ量と共に物性が向上し, EPDM/BR=90/10 で最高の物理特性が認められ, 引張強サ, 耐屈曲性は特に良い結果を得た. 引張強さに関しては共加硫あるいは相乗効果とも思える性質を示し, EPDMあるいはBR単独配合より極めて高い値を示した. なおイオウ10PHR配合しても肉眼判定ではブルーム現象はほとんど認められなかった. また他のポリマー10部, EPDM90部ブレンドについて検討したが, SBR, NR, IRはBRの場合と類似した傾向を示し, NBR は機械的性質が劣った. CR, IIR, PE, CSM は EPDM 単独に準じた傾向を示した. Tは加硫ゴム内部が発泡した.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文