桑葉成熟度の相異による繭層の絹蛋白特にフィブロインの2, 3アミノ酸量の変化
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概要
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1) 桑葉成熟度の相異により比較的若い桑葉で得られた繭は硬化桑葉で得られた繭に比して絹全蛋白のグリココール量及びチロシン量を増加しトレオニン量を減少した. 2) 桑葉成熟度の相異により比較的若い桑葉で得られた繭は硬化桑葉で得られた繭に比しセリシンを完全に除去して調製したフィブロイン中のグリココール量及びチロシ量を増加しトレオニン量を減少した. 3) 上に述べた1), 2)の結果は夫々の蛋白質の総窒素量に対する夫々のアミノ酸態窒素量の割合についての変化も同様の結果であった. 4) 上記2), 3)の結果は蛋白質の合成条件によりその化学的構造がある範囲において変化することを推定し得られる.