有機殺虫剤のクロマトグラフィー(第2報) : 逆相ペーパークロマトグラフィーによるBHC, DDT, シクロジェン化合物の分離
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概要
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有機塩素糸殺虫剤について,逆相ペーパークロマトグラフィーによる各種溶媒系の分離効果を検討した.固定相溶媒は流動パラフィンが相互分離性の点で大豆油よりすぐれていた. γ-BHCとγ-BHCの分離にはエチルセロソルブ溶媒が最も適しており, DDT異性体はジメチルホルムアミド溶媒により,またシクロジエン系化合物はn-プロピルアルコール,或いはエチルセロソルブによる多重展開により分離された.γ-, α-BHC,p, p-,o, p-DDT,アルドリン,エンドリン,ディルドリン,ヘプタクロールの相互分離はイソプロピルアルコール(或いはn-プロピルアルコールかエチルセロソルブ)溶媒とジメチルホルムアミド溶媒による二次元展開により,またエチルセロソルブ-ジメチルホルムァミド,或いはメチルアルコール-エチルセロソルブ-ジメチルホルムァミドのそれぞれ異った溶媒で,多重展開を行なうことによって完全に分離された.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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