キシロース側鎖のインゲンマメペクチン質のトランスエリミネーション分解に対する阻止作用
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概要
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インゲンマメペクチン性多糖とxylogalacturonan(インゲンマメペクチン性多糖から,アラビノース,ガラクトース,フコースなどを取り除いたもの)は,中性溶液および弱アルカリ液中で加熱しても,メチル基含量が高いにもかかわらず,トランスエリミネーションによる分解が起こりをにくい. Xylogalacturonanを緩和スミス分解して,キシロース側鎖を取り除いたウロニドでは,通常のペクチンと同様にトランスエリミネーションによる分解が起こった.したがって,ガラクチュロン酸残基の3位に結合したキシロース側鎖は,その残基のトランスエリミネーションを阻害すると考えられる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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