ホルムアルデヒド酸化菌の分離とその性質
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概要
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下水汚泥よリホルムアルデヒド酸化能を有する一菌株(E-2D菌株)を分離し,Pseudomonas属の一株と同定した.本菌株に対するホルムアルデヒドのMICは約1.0mg/mlであった.本菌株はホルムアルデヒドを唯一の炭素源としては資化できないが,ホルムアルデヒドを酸化してギ酸に,さらに生成したギ酸を分解した. グルコースとホルムアルデヒドを含む培地中での本菌株の増殖は,ホルムアルデヒドが酸化分解された後に初めて開始した.洗浄菌体によるホルムアルデヒドの酸化反応に伴い,反応液中の溶存酸素が減少した.ホルムアルデヒド酸化の至適pHは7〜8,至適温度は約40°Cであった.一方,ギ酸分解の至適pHは5,5であった.ホルムアルデヒドの分解速度はホルムアルデヒド濃度が3.0mg/mlまでは濃度に直接比例し,反応速度定数(k)は約0.9/hrであった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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