微生物による天然ゴム廃棄物処理
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概要
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(1) ゴム分解菌835A株を用い,ジャーファーメンターによる廃ゴム手袋の分解処理試験を行った.バッチ方式においてはゴム表面への菌の均一着生(分解コロニーの形成)に約25日間を要したが,半連続方式では5から10日間と短縮された.分解菌が均一に着生してから完全分解までに要する日数はどちらの場合も15から20日間であった. (2) 半連続式分解試験では,3lの無機塩培地の入ったジャーファーメンター(5l)に対して5日おきに添加された2.5gのゴム片が,それぞれ20日後には完全分解された.そして無殺菌条件下で150日の間,ゴム片を順調に分解し続けることがでぎた. (3) 5日おきのゴム添加量10gまでは半連続式で順調な分解が行われたが,ゴム添加量20gでは順調な分解は行われなかった. (4) 半連続方式の安定した分解試験ではバッチ方式にくらべ,分解したゴムに対する菌体生成量も培養液中の水溶性有機物質も少なかった.また,菌体の沈降性も良好であった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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