ポリマーによる農薬の吸着
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概要
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有機リン系殺虫剤のスミチオン乳剤(フェニトロチナン,O, O-dimethyl O-4-nitro-m-tolyl phosphorothioate, 50%含有),カルホス乳剤(イソキサチオン, O, O-diethyl O-(5-pheny1-3-isoxazolyl) phosphorothioate, 50%含有),除草剤としてジニトロアニリン系のトレファノサイド乳剤(トリフルラリン,α,α,α-trifluoro-2, 6-dinitro-N, N-dipropyl-p-toluidine, 45%含有),アニリン系のクサノンA乳剤(プロパニル,3, 4-dichloropropionanilide, 25%,カーバリル,l-naphthyl N-methy1carbamate, 5%含有)を人工胃液,人工腸液,生理的食塩水で一定濃度に希釈し,その状態で殺虫剤,除草剤のポリアミノ酸に対する吸着性について検討した.その結果高分子量ポリ-L-ロイシンの人工胃液,人工腸液中でのフェニトロチオンに対する吸着性はアドソルビンに比較して優れていた.またポリアミノ酸の溶液中における吸着力は共存するヘパリンによって妨げられることはなかった.さらに人工胃液中では,ポリ-L-ロイシンにいったん吸着したフェニトロチオンは共存するヘパリンによって脱着されることもなかった. 本研究に有効な御助言をいただいた味の素株式会社岩月誠氏,筑波大学付属病院救急部長由下衛氏に感謝の意を表する.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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若松 馨
群馬大学工学部生物化学工学科
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大屋 正尚
群馬大学工学部生物化学工学科
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三輪 明
日高病院薬剤部
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飯塚 靖子
群馬大学工学部生物化学工学科
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三輪 明
日高病院
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若松 馨
群馬大学工学部
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飯塚 靖子
群馬大学工学部
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大屋 正尚
群馬大学工学部
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