Microbacterium sp. No. 205 (ATCC 21376) によるcyclic AMP生産-培養条件の検討
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概要
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Microbacterium sp. No. 205におけるcyclic AMP生産のための培養条件の検討を行った. (1)至適条件として,始発pHは6.4ないし6.6,発酵中のpHは6ないし8,温度28°ないし30°C, Kd値(酸素供給速度)はグルコース5%のとき5ないし10 (106 gmole/ml・min・atm);グルコース10%のとき7ないし11 (106gmole/ml・min・atm),本培養に接種するための種培養の培養期は,対数増殖後期ないし静止期前半が良いという結論が得られた. (2) Cyclic AMPの生産が極端に阻害される条件として,〓生育阻害がある場合(たとえば,始発pH 7以上,温度33°C以上等),〓伸長した細胞より短桿状ないし球状の細胞形態を示し,過剰生育が起った場合(たとえば,生育の静止期以前においてpHが6以下になったとき,およびHClでpHを調節したとき,種培養において対数増殖前ないし中期にかけての細胞を使用したとき)等が観察された. (3)細胞形態変化の惹起は, ATPからのcyclic AMP生成阻害に起因することを推論した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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