ポーラログラフ法に依るアルコール中の不純物の定量
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概要
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アルコール中の不純物の定量をポーラログラフ法で研究した結果は次の如くである. (1) アセトアルデヒドは先ず1NLiOH 2〜3滴でアルコールを中和した後, 0.1N LiClを支持塩とし,アルコール濃度を60%として定量するのが良く,電解液の調製,温度に注意して行えば優れた再現性をもつて0.0007%の含量まで定量出来る. (2) ダイアセチルは0.1NKClを支持塩とし,アルコール濃度60%で定量すれば0.0005%の含量まで定量可能である. (3) フルフラールは0.1NNH4Clを支持塩とし,アルコール濃度を40%で定量すれば0.0005%の含量まで定量可能である. (4) 原料酒精中のアセトアルデヒド含量を定量した結果は10-4%のorderであつた. 終に臨み終始御懇篤な御指導を賜つた京都大学農学部舘教授,鈴木氏に厚く感謝致します.又本研究の発表を許可された社長加藤博士,研究所長川崎博士に厚く感謝致します. 尚本研究の一部は昭和28年4月7日,日本農芸化学会大会において発表した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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