モモの忌地に関する研究 (第6報) : 忌地発現に関与する2, 3の条件
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概要
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モモを栽培した土壌 (前作土) をもつてモモを新しく栽培 (あと作) すると生長抑制がおきるが, それに関係する栽培上の2, 3の要因について観察した。1. 鉢植え栽培およびほ場栽培の前作土を用いてモモを新しく鉢栽培すると, 前者の抑制作用は後者よりも強かつた。2. 前作土が砂土の場合には壌土および埴壌土の場合ほどに生長抑制が著しくなく, 時には生長を促進した。3. ガラス室外栽培の前作土とガラス室内栽培の前作土の生長抑制作用を比較すると, 前者は後者ほどに著しくなかつた。4. 土壌湿度の影響を受け, あるいは樹令により, 新植苗木の生長が盛んであるほど, 前作土と新土における生長の相違が一層に目立つた。5. 前作土を用いて栽培したために生長の著しく劣つたモモ苗木でも, 新土に移植すると樹勢が正常に回復した。
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