ベゴニアの葉ざし繁殖に関する研究 (第1報) : 不定芽形成に及ぼす kinetin, TIBA の影響
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概要
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Begonia の4種を用いて kinetin, TIBAおよびそれらを組み合わせて処理したばあいにおける葉ざしの不定芽形成を調査した。実験は, 葉柄をつけてさす一般的な葉ざし (B. erythrophylla, B. evansiana) と, 葉の切片をさす方法 (B. rex, 種名不明の根茎種) によつた。1. 種類によつて kinetin, TIBAの影響に差異がみられ, B. erythrophylla が他の種類にくらべて異なつた反応を示した。2. TIBA処理によつてどの種類でも発根は抑制された。kinetin は3種で発根を押えたが, B. erythrophyllaでは影響は認められなかつた。3. B. erythrophylla で不定芽形成はTIBA処理によつて促進されたが, 他の3種は影響がないか, または高濃度のTIBAで抑制された。kinetin は3種で一般に不定芽形成を促進したが, B. erythrophylla では影響はみられなかつた。4. kinetin にTIBAを組み合わせるとすべての種類で不定芽形成をさらに促進した。
- 園芸学会の論文