クリのクリタマバチ抵抗性に関する研究 (第3報) : クリタマバチおよびクリゴール組織中にふくまれる植物ホルモンについて
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概要
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クリタマバチの幼虫およびゴール組織を石油エーテル, エーテル, エタノールおよび水に可溶な分画にわけ, 各分画について, インドール化合物の検出, アベナ伸長テスト, カイニンの検定ならびにゴール形成能力にっいて研究, 調査を行なつた。1. IAAの先駆物質であるトリプトファンはクリタマバチ幼虫にもゴール組織にも含まれ, アベナ伸長テストで活性を示す。この活性はいく分か幼虫の組織の方が大であつた。しかしIAAはいずれの組織にもふくまれていない。2. 大麦の第1葉のクロロフィルの退色を防止するようなカイニンはいずれの組織にも存在する。3. ゴール誘導物質が幼虫の組織にふくまれる。この物質は抵抗性品種にはゴールを形成させない。カイネチンもゴール形成能力があることから, この物質はカイニン様物質であると考えられる。4. ゴール組織にはこのような物質は存在しない。
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