花卉類の栽培管理における光環境の意義 (第2報) : 光の強さがグロキシニヤの生長に及ぼす影響
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概要
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グロキシニアの生育と光の強さの関係を明らかにするために, 相対照度60%, 54%, 30%, 16%, 10%, 5%の6区を設け, 3月21日から6月17日まで実験を行なつた。1. 相対照度16%以下の区で弱光の影響が著るしく, 全体重, 葉重, 塊茎重は低下した。2. 主茎葉面積は16%区で最大となり強光区では低下した。しかし弱光区では側枝の発達が悪かつた。3. 葉の厚さ: L/F比は16%区以下で増大し60%区では肥厚の傾向にあつた。葉の形: 1/b比は16%区以下で増大した。葉色は弱光区が良好であつた。4. 花形成は強光区ほど速く, 花の大きさ, 花色は処理による差はあまりなかつた。5. 光合成特性: 飽和値, 10klux程度。光補償点, 0.1〜0.3klux。光合成速度最大値は4〜6.5mgCO2/dm2/hrで, 強光区, 弱光区でやや低下する傾向にあつた。