球根アイリスの器官培養による増殖 (第1報) : えき芽切片の生育におよぼす培地条件の影響
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概要
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球根アイリス (品種: ウェッジウッド) のえき芽切片を試験管内で培養して, 培地条件と生長, 器官形成の関係について実験を行なつた. えき芽切片の生長は, 無機塩類濃度の高い狩野修正培地で最もすぐれ, つづいてモレール培地であつた. 無機塩類の濃度が低く寒天の量が多いニーアガード培地では, 生長はおとつた. 不定芽の形成はNAAとBAを含む培地でみられたが, これらの培地では根の形成は抑えられた. 根の形成はNAAを単独で加えた培地でみとめられた. ペプトンを2g/l以上, 狩野修正培地に加えたときにはえき芽切片の生長は抑えられた. 培地のpHは5.0-6.0が適当であつた. 寒天の量は2g/l, 糖の量は2〜4%が, えき芽切片の生育に適していた.
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