レタスの施肥に関する研究 (第1報) : 発育に伴なう肥料の吸収と窒素・加里およびその割合が発育に及ぼす影響
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概要
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1.レタスの施肥についての基礎資料を得るために砂耕栽培により肥料試験を行ない,あわせて県下生産者のレタスについて葉分析を行なつた。 2. N200, P50, K100ppmの培養液における発育に伴なう肥料の吸収を測定したが,もつとも多く吸収する期間は,結球開始1週間前より15日間の外葉最大成長期で,つづく15日間の結球肥大期にも,N, Kは多量に吸収される。その1株当りの全吸収量は,N1.59, P0.32, K0.77gである。 3. N100, 200, 400ppm, P50ppm, K0, 50, 100 200ppmの12組合わせの培養液からなる処理区を設け,NとKおよびその組合わせの適量を知ろうとした。その結果(i) Kのいずれの組合わせにおいてもN400ppmでよかつたが,Kの適量はN濃度によつて異なつた。そしてKの肥効はNほど著しくなかつた。(ii) NはKの吸収を著しく抑える。(iii)結球生産のよかつた区の結球葉中のN含量は,Kの各処理区を通じて3.0〜3.5%であつたが,そのKの適量はN処理によつて異なつた。もつともよかつたN400, K100ppm区では,N 3.03%,K 1.7%である。 4.生産者のレタスのN%は上記の範囲にあつたがK%は多く,ぜいたく吸収をしているものと考察した。
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