温室メロンの栄養生理に関する研究 : (第1報)養液栽培における温室メロンの養分吸収の特徴
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概要
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養液栽培における温室メロンの養分吸収速度の変化と各成分の吸収量を水耕栽培とくん炭栽培によって調べた. 養分吸収速度は, 交配前は漸次高くなるが, 交配にょって著しく高まり, 交配後約15日間高い値を持続した後, ふたたび交配前の値まで低下した. 水の吸収も養分の吸収と同様に変化するが, 交配直後は水吸収速度の上昇に比べて養分吸収速度の上昇が強く, 交配後15日以降は逆に養分吸収速度の低下より水吸収速度の低下の方が弱かった. 各成分の吸収は, 交配以前は窒素とカルシウムの吸収が相対的に強く, 交配後15日以降はカリウムの吸収が相対的に強くなった. これらの結果より, 温室メロンの定植後の生育期間は養分吸収から見た場合, 交配以前の栄養生長期, 交配後約15日間の果実肥大期, 交配後15日以降の果実充実期の三つの異ったステージに分けられる.
- 園芸学会の論文
著者
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狩野 広美
野菜試験場 施設栽培部
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籠橋 悟
野菜試験場 施設栽培部
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景山 美葵陽
野菜試験場 施設栽培部
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狩野 広美
野菜試験場施設栽培部
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籠橋 悟
野菜試験場施設栽培部
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景山 美葵陽
野菜試験場施設栽培部
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