そ菜類の発育•生長に関する生理形態学的研究 : (第4報)レタスはい軸組織の不定芽形成に及ぼす培地の影響

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レタス(Lactuca sativa L. cv. Wayahead)のはい軸組織を, 基本培地に2,4-dichlorophenoxyacetic acid (2,4-D) 0.1mg/lと kinetin(KIN) 0.1mg/lを添加した培地(初期培地)上で1週間培養した後, KIN 0.1mg/lのみを添加した培地 (移植培地) に移植して組織培養を行い, これら培地の無機塩類, 並びに窒素源, アデニン,糖類などの添加あるいは培地のpHなどが不定芽形成に及ぼす影響を試験し, 以下の結果を得た.1. 不定芽形成に対する初期培地の無機塩類は White 培地および Murashige-Skoog 両基本培地の間にほとんど差異はなかったが, 移植培地においては後者の培地の方がより効果的であった.2. 不定芽形成に及ぼす窒素源の影響では, カサミノ酸の最適濃度が初期培地では0.2〜0.8%, 移植地培では0.2%であった. また, 初期培地における硝酸アンモニウム5〜10mMはカサミノ酸0.2%に匹敵する作用を示した.3. アデニン100mg/lは初期培地および移植培地におけるKIN 0.1mg/lの作用を代行したが, ウラシルでは代行しなかった.4. 不定芽形成に対する糖類の効果についてみると,初期培地においてはショ糖2〜6%およびマルトーズ2〜4%が促進的に作用し, 果糖は阻害的であった. また,移植培地ではブドウ糖2〜6%, ショ糖2〜8%並びに果糖2%が著しい促進を示した.5. 不定芽形成に及ぼす培地の水素イオン濃度の影響を検討した結果, 初期培地ではpH 5.5〜6.5, 移植培地ではpH 5.5が最も効果的であった.
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