チューリップの栄養繁殖に関する研究 (第4報) : 培養リン片における球根形成について
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概要
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アペルドーンのリン片をオーキシンとサイトカイニンを加えたM•S修正培地上で培養すると不定芽が形成される. この不定芽を低濃度のオーキシンとサイトカイニンを含む培地に移植したところ, 顕著な生育がみられた. そこで伸長生長した不定芽を5°Cの低温下で処理した後, 室温に移し培養を続けたところ, その基部に小さな球根が形成された. この5°C処理の最適な期間は80〜100日間であり, 低温を与えない場合には, 球根は形成されなかった. 更に, 球根形成は低温条件に加えて, 低濃度のオーキシンとサイトカイニンを同時に与えることにより促進されたが, 高濃度の場合には抑制された. また球根形成にはしょ糖が必要であり, 4〜6%を加えた場合に最も良好であった. 培養温度は25°Cが適していた.
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