エチレンによるビワ果実の糖蓄積と成熟の促進
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概要
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着色直前のビワ果実を樹上でエチレンシーブを入れたポリエチレン袋で包み, エチレンの成熟に対する効果を調べた. この着色直前の果実における可溶性の糖の含量は成熟果のそれの10%以下であったが, この処理により急速に増加した. エチレン処理果の滴定酸は処理の直後に急に減少したが, 対照果ではあまり変化しなかった. 果肉組織のソルビトール-6-リン酸脱水素酵素およびNADPリンゴ酸酵素の活性は対照果では成熟に伴って増加し, エチレン処理によりその増加は早められた. 果実の着色はこの処理で早められ, 処理の2〜3日後には対照果との差が明らかになり, 葉緑素含量は急速に低下した, エチレン処理により果実は対照果より, 4〜11日早く成熟した.
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