スイートピーと宿根スイートピーの RAPD 分析による類縁関係の解析
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概要
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スイートピーと宿根スイートピーの16品種・系統について, 12塩基のランダムプライマーを用いたRAPD分析により, それらの遺伝的関係の解析を行った.UPGMAクラスター分析の結果, スイートピー(Lathyrus odoratus L.)全体では0.925と遺伝的に近縁であることを示した.また, スイートピーの原種といわれている宿根スイートピーでは, 類縁度係数0.352と遺伝的に極めて遠いことが示された.これらの結果より, スイートピーでは, 品種間は近縁であるためDNA多型は少ないが, 今後, 交配育種等で新品種を育成するうえで, それぞれの後代の形質を早期に検定するために連鎖マーカーを利用した選抜法が応用できると考えられる.
- 園芸学会の論文
- 2000-11-15
著者
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花田 裕美
和歌山県農林水産総合技術センター暖地園芸センター
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平井 正志
農林水産省野菜・茶業試験場
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平井 正志
京都府立大学・農学部
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花田 裕美
和歌山県農林水産総合技術センター・暖地園芸センター
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花田 裕美
和歌山県農林水産総技セ 暖地園芸セ
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平井 正志
農林水産省果樹試験場興津支場
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