球根類の温度處理と開花との關係:第2報 Freesia の開花促進
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概要
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1. 本實驗は Freesia refracta KLATT, var. alba BAKER の球根を定植前或は其の直後温度處理をして, 其後の生育關係を調査したのである。2. 球根を單に早植するのみの開花促進より, 定植前或は其の直後に於ける温度を10°C-13.5°Cに30日以上60日處理する事により, 一層效果明かとなる。3. 發根に於ては, 高温より13.5°Cの場合顯著で, 特に30日以上に明かとなり, 3°C以下は不良となる。4. 發芽勢及發芽歩合は, 10°C-13.5°Cの場合良好であるが温度變化を與ふ場合10°C以下は不良となる。5. 發芽後に於ける葉の發育は, 處理の方法より生育中に於ける温度の高い場合に旺盛となり, 葉數は自然温度より低温處理する事により減少する。6. 花芽の分化は, 發芽勢の旺盛なる場合に早く, 其の生育は13.5°Cの處理により最も促進せられ, 花莖の發育も亦同樣である。7. 開花期の最も早きは13.5°Cに60日處理した場合であるが, 早く花の生育する關係から草丈短かく, 10°Cに20日處理し後13.5°Cに40日處理した場合其の發育旺盛である。8. 高温40°C又は低温0°C近い温度處理は, 開花勢及開花率を減ずる。9. 7月中旬温度處理をして早期開花する場合は, 開花期の遲れた場合より矮性となる。
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