Cucumis Melo の種子の形質とその分類
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
筆者は1935, 1936の兩年に亙り Cucumis melo に屬する多數栽培品種の種子に就て其の外部形態の調査を行つた。其結果を概括すると次の樣である。茲にメロンとは歐米系品種の總稱で, 甜瓜とは東洋系品種の總稱である。1. メロンの種子と甜瓜の種子とは主としてその大さで區別することが出來る。前者の方が遙に大形であつて重い。色も辨別の補助となる。即ちメロンの種子は黄色であるが, 甜瓜は多くは黄白色である。併し甜瓜の種子で黄色を呈するものもある。2. 甜瓜の種子はこれをその形と色とに依つて4群に分つ事が出來る。即ち先づ形によつて普通型 (扁平楕圓形乃至卵形) と胡麻粒型とに2大別し, 前者を更に色に依つて黄白色群 (普通種子群), 黄色群及暗褐色群に3別する。3. メロンの栽培品種は數群に分類されるが, 各群の種子には夫々の特質があるもののやうである。特に Persian 群の種子の形質には顯著な特異性が認められる。4. 成歡甜瓜の類 (胡麻粒群) や Persian 群メロンの種子は非常に特異な形質を有するため, 逆に種子を見てそれが屬する品種群を知り得, 從つてその品種の特性をも大體窺ふことが出來るのである。
- 園芸学会の論文
著者
関連論文
- メロンのコルヒチン處理成績 (第2報)
- On a Mutation in the Fruit Form of Cucurbita moschata Caused by a Mutable Gene (A Preliminary Note)
- Colchicine-induced tetraploid in Chinese cabbage (Brassica pekinensis RUPR.), I.
- 葱のヘテローシスに就て
- 南瓜の果形に現れた常變性突然變異に就て
- Cucumis Melo の種子の形質とその分類
- 會津小南瓜に現れたる異顆型に就て