Musaの生長点の形態形成に及ぼすIAAの効果と貯蔵培地中のIAAの分解

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概要

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MS 培地上で培養した‘三尺バナナ’(Musa acuminataColla) の生長点の形態形成に及ぼすIAAの影響とMS培養地中のIAAの分解について調査した.IAAを単独添加した場合, シュートの生長, 発根および根の生長は著しく促進された. しかし, そこにBAを添加するとIAAの効果は減少し, 不定芽の形成が促進された. 一方, BAの単独添加区では不定芽形成の促進効果のみが観察された.MS 培地中のIAAは, 暗黒下ではかなり安定であったが, バナナを培養した25°C, 5,000lx の連続照明下では処理後8日めにほとんど分解されていた.上記のバナナ生長点の形態形成に対するIAAの効果は, 生長点置床後2週間めには観察された. このことより, 培地上に置床された生長点は置床後すみやかにIAAを吸収し, その後の分化, 生長に利用しているものと考えられた.

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