カンキツカルスの生長と胚発生に及ぼすγ-線の影響
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概要
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‘バレンシア’オレンジ, ‘吉田’ネーブルオレンジ, シキキツ, ユズおよび‘石塚早生’ウンシュウの胚発生能を有するカルスに1kR/hの線量で1, 5, 10, 20及び50kRのγ-線照射を行い, その後のカルスの生長と植物体再生に及ぼす影響を調査した.カルスの生長はγ-線照射により抑制され, 生長が無照射の50%以下になったのはユズで5kR, ‘バレンシア’オレンジと‘石塚早生’で20kR, ‘吉田’ネーブルオレンジとシキキツで50kRであった.カルスからの胚様体形成はγ-線照射によって促進された. 最大の促進が見られた線量とその際の無照射のカルスに対する形成された胚数の比率は, それぞれ‘バレンシア’オレンジでは50kRと7.8倍, ユズでは20kRと16.4倍, シキキツでは10kRと2.7倍, ‘石塚早生’では10kRと8.4倍及び‘吉田’ネーブルオレンジでは5kRと6.4倍であった.
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