ササユリの母リン片由来白色カルスの生長とそのカルスからの子球形成に及ぼすナフタレン酢酸とベンジルアデニンの影響
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概要
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in vitroでササユリの子球を大景増殖するため, 母リン片から誘導した白色カルスの生長と子球形成に及ぼすNAAとBAの影響を検討した.<BR>白色カルスの生長はNAA (0.01ppm) -BA (1.0ppm) 区が最も高く, 他の区に対して有意差が認められた. 子球形成はNAA-BA無添加区およびNAA(0.01ppm) -BA (0ppm) 区で, 培養後3週間でカルス表面に球状の不定芽原基の集合体が発生し, 培養後6週間では球状体の先端に幼リン片を分化し, 子球原基を形成した. そして, 培養後8週間には正常な子球を多数形成した. 一方, NAA (0.1ppm) -BA(0.1ppm) 区は子球形成が少なく変形した子球を形成した. NAA (1.0ppm) -BA (0ppm) 区はカルス内部の細胞から不定根が発生した. 以上のことから,白色カルスの生長にはBAが重要であり, 子球形成にはNAAとBA無添加または低濃度を含む培地が好条件であることが明らかになった.
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